高山市(飛騨高山)−ウエダ工務店−飛騨地域活断層「阿寺(あてら)断層」

HOME

飛騨地域活断層

岐阜県地震体験館

高山市防災ハザードマップ

跡津川(あとつがわ)断層帯

高山・大原(たかやま・おっぱら)断層帯

阿寺(あてら)断層

飛騨地域活断層 阿寺(あてら)断層

事前に我が家は危険だとわかっていれば・非難方向を知っていれば・・・ 「地震の後」後悔しないために耐震診断をお勧めします

住宅に不安がある・リフォームをする前、などに耐震診断をお勧めしています。ご訪問・相談無料


阿寺(あてら)断層の被害想定

今後30年の間に地震が発生する可能性が、我が国の主な

  活断層帯の中では高いグループに属することになる。

・建物全壊棟数(午後6時発生、午前3時発生共通) 

   29,000棟(飛騨20,000棟 岐阜200棟、西濃20棟、中濃4,800棟、東濃4,600棟)

・死者数(午前3時発生)

   1,300人(飛騨970人 岐阜10人、西濃0人、中濃190人、東濃170人、)

・重症者数(午前3時発生)

   1,600人(飛騨800人 岐阜100人、西濃40人、中濃300人、東濃300人

・要救出者数(午前3時発生)

  3,300人(飛騨2,400人 岐阜20人、西濃0人、中濃500人、東濃400人、)

・避難者数(午後6時発生、午前3時発生共通)

 90,000人(飛騨58,000人 岐阜1,900人、西濃400人、中濃16,000人、東濃14,000人)

 

 

1 断層帯の位置及び形態
阿寺断層帯は、阿寺断層帯主部、佐見断層帯及び白川断層帯からなる。   
阿寺断層帯主部は岐阜県下呂市から恵那郡加子母(かしも)村、付知(つけち)町、坂下町、長野県木曽郡山口村などを経て、岐阜県中津川市北東部に至る断層帯である。全体の長さは約66kmで、概ね北西−南東方向に延びる。本断層帯は過去の活動時期から、下呂市の北部に南北に位置する北部と、郡上市から中津川市北東部にかけて、北西−南東方向に延びる南部に区分される。いずれも左横ずれが卓越する断層からなり、東側隆起成分を伴う(図1、2及び表1)。
佐見断層帯は、岐阜県恵那郡加子母村から、加茂郡白川町を経て、七宗(ひちそう)町に至る断層帯である。長さは約25kmで、概ね東北東−西南西方向に延びる。本断層帯は、右横ずれが卓越する断層からなる。また、室山断層や鳥屋峠断層などの左横ずれを示す副次的な断層を伴う(図1、2及び表3)。
白川断層帯は、岐阜県恵那郡加子母村から、加茂郡東白川村、白川町を経て七宗町に至る断層帯である。長さは約31kmで、概ね東北東−西南西方向に延びる。本断層帯は、右横ずれが卓越する断層からなり、南東側隆起成分を伴う。また、東白川断層などの左横ずれを示す副次的な断層を伴う(図1、2。


図1

(1)阿寺断層帯主部

北部の最新活動時期は約3千4百年前以後、約3千年前以前と考えられ、平均活動間隔は約1千8百−2千5百年であったと推定される(表1)。
南部の平均的な左横ずれの速度は約2−4m/千年であった可能性があり、活動時には、4−5m程度の左横ずれが生じたと推定される。また、南部の最新活動時期は1586年(天正13年)の天正地震であった可能性があり、平均活動間隔は約1千7百年であった可能性がある
   阿寺断層帯主部は、北部と南部の2つの区間に分かれて活動すると推定される。その場合北部ではマグニチュード6.9程度の地震が発生すると推定され、その際には1−2m程度の左横ずれが生じる可能性がある。南部ではマグニチュード7.8程度の地震が発生し、その際には4−5m程度の左横ずれが生じると推定される。また、断層帯全体が同時に活動する可能性もあり、その際にはマグニチュード7.9程度の地震が発生すると推定される。
北部と南部の最新活動後の経過率及び将来このような地震が発生する長期確率は表2に示すとおりである。北部は、
今後30年の間に地震が発生する可能性が、我が国の主な活断層帯の中では高いグループに属することになる。
また、阿寺断層帯主部全体が同時に活動する場合の地震発生確率は、南部が単独で活動する場合の確率を超えないものと考えられる。

(2)佐見断層帯

佐見断層帯では、全体が1つの区間として活動する場合、マグニチュード7.2程度の地震が発生し、その際には2m程度の右横ずれが生じる可能性がある。ただし、過去の活動履歴が明らかでないため、将来このような地震が発生する長期確率を求めることはできない

(3)白川断層帯

白川断層帯では、全体が1つの区間として活動する場合、マグニチュード7.3程度の地震が発生し、その際には2−3m程度の右横ずれが生じる可能性がある。ただし、過去の活動履歴が明らかでないため、将来このような地震が発生する長期確率を求めることはできない。
 

 参照 平成15年4月9日 地震調査研究推進本部地震調査委員会発表

跡津川(あとつがわ)断層帯

高山・大原(たかやま・おっぱら)断層帯

阿寺(あてら)断層